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PV031

PV031

Tom’s Sound Netにて販売

Product Specification

  品番
希望小売価格(税込み)
発売時期
PV031
¥176,000円/台
令和4年9月
総合仕様      
  再生周波数帯域(-6dB) 50Hz~15kHz
  指向角度 完全360°
  許容入力(Mus.) 25W
  定格インピーダンス
  出力音圧レベル 80dB
  トータル寸法 φ220×338mm
  トータル質量 4.2kg
  入力端子 バナナプラグ対応
エンクロージャー      
  形式 陶器製壺形4バスレフポート
  ポート共振周波数 60Hz
  フィニッシュ 黒色還元釉
スピーカーユニット      
  形式 3"防磁型フルレンジ
  ダイアフラム ポリプロピレンコーン
ディフューザー      
  材質 ブナ無垢
  フィニッシュ マホガニー色透明ウレタン塗装光沢仕上げ
ポスト      
  材質 快削黄銅
  フィニッシュ 黒ニッケルメッキ
吸音材      
  材質 シンサレートPPS300
スピーカースタンド      
  材質 パイン集成材
  フィニッシュ マホガニー色透明ウレタン塗装光沢仕上げ

Product Feature

芸術作品の枠を超えて音響作品へ昇華

このモデルの陶器製壺形キャビネットは、静岡県浜松市天竜区月にある遠州天龍焼の山口剛氏による作品です。 遠州天龍焼は、高い芸術性を持った作品として有名ですが、単一的な特徴の作品作りに拘らず、色々な材料や手法を駆使して幅広い表現力を持つ作品が作られています。つまり芸術性と論理性を兼ね添えた陶芸家と言えます。
従来、手作り品では不可能と思われていた歪みの無い平面や高い寸法精度が、粘土や釉薬の選定は勿論のこと、収縮率を各部毎に1%の精度でコントロールすることによって実現されています。
尚、本モデルは手作り品の為、作品毎の表面の色調や表情に若干の違いが生じる場合があります。また、ご注文頂いてから納品までに時間をいただく場合がありますことをご了承ください。

陶器製壺形キャビネットによる素直な中低音と高い解像力

一般的な直方体のキャビネットは、内部の平行面による定在波や、外形の広い平面や角部による音響負荷や回折効果の発生があり、中低音域の音圧の乱れや音色の濁りを生じさせています。これらの要因が少なく、最も素直な特性が得られるキャビネットが壺形であることが知られており、陶器を採用することにより、この理想的な壺形キャビネットを実現しました。
また、壺形キャビネットの開口部とバッフル板を強固に接着することにより、壺単体での共振を完璧に抑え込み、濁りの無い高い解像度と良好な音質を実現しました。
更には、キャビネット内部表面を適度に荒らすことにより、高い吸音力を持たせ、吸音材の使用を最小限とし、明るく圧迫感の無い再生音を得ています。

サイズを超えた音響性能

臨場感や爽快感などの無指向性ならではの良さは勿論のこと、素直に伸びていながらエネルギー感のある高域や、8cmフルレンジとは思えない豊で切れのある低域が得られています。
更に、全ての再生音はバッフルとディフューザーの間の狭いエリアから発せられており、スピーカーの後ろにピタット定位する実在感ある再生音も魅力の一つです。
VP031の芸術的なフォルムは、斬新な音響的アイデアによって構築されています。

1.振動板とポートの協調低音放出

VP031のバスレフポートの共振周波数は通常よりも少し低い周波数に設定され、更にポートの位置はスピーカーユニットの振動板の近くに配置されています。これにより、低音域の空気振動が互いに影響し合い、高いバスレフ効果が得られ、50Hzまで伸びた理想的な低音特性を得ています。一般的なスピーカーユニットでは、共振周波数を低く設定しすぎると、締まりのない低音になるばかりでなく、中高音の歪も増えてきます。PV031に使用しているスピーカーユニットは、大振幅でも歪みにくく設計されており、高い低音再生能力を有しています。PV031はこのユニットの持つ能力をフルに引き出したスピーカーシステムだと言うことが出来ます。

2.スリット・バスレフ

VP031には開口面積の小さいポートを4本搭載しています。ポート容積に対する空気接触面積を多くしてポート内の空気移動に制動力を付加しています。その結果、振動板自体にも制動が働き、バスレフスピーカーによくあるボン付き音を抑えています。
この方式は、スリット・バスレフとしてTom’s lab のハイエンド無指向性スピーカー RP123、RP082、RP062にも採用されている方式です。

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3.ホーン効果を持ったディフュザー

ディフュザーの役割は音の拡散と空気の流れの制御。口径8cmのフルレンジ・スピーカー用ディフューザーとして期待される拡散効果は、約2kHz以上の高音部で、その効果を得る為には比較的小口径のディフューザーで良いのですが、PV031のデフューザーはφ140mmと大きく設定されています。
その理由は、音の拡散や空気の流れの制御だけではなく、ディフューザーの反射面に特殊なカーブを採用し、振動板及びバッフルとの間でホーンを形成してホーン効果を得ています。
その結果、振動板の空振りが抑えられ、音響変換効率が高くエネルギー感があり、且つ制動が効いた音を実現しました。

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